2016年11月29日火曜日

折角だから、ADHDの話をしよう。1 ADHDとは何か


近況報告ですが風邪を引きました。

咳も止まらず勉強に身が入らない(言い訳)ので、今日はADHD(注意欠陥多動性障害、attention deficit hyperactivity disorder)の話をします。



一応前回のブログでも話しましたが、私はADHDの傾向が強く見られる「当事者」です。

あまりこのことをおおっぴらにするのはどうかと思いましたが、このブログの内容をコピーして担当医に渡すぐらい、プライバシー(笑)状態なので、折角だから書いてみようという気持ちになりました。
これまでの自分を振り返り、現状分析する意味でも、自身の経過について書いてみます。


なお、専門家ではないので、この障害の知識について誤りがありましたら、コメントやツイッターで教えてください。

また、ADHDは割と一般化が難しい障害でありそうなので、あくまで一当事者の考えることで、私が思うことが全てのADHD当事者に共通するものではないということもご理解ください。

思いの外長文になったので、3回に分けて書きます。
今シリーズの内容の大筋は以下の通りです。

1、ADHDとは何か(主観多め)
2、私が診断を受けてから今まで
3、ADHD当事者の私のこれから

前置き長くなりましたが、第一回です。よろしくお願いします。


1ADHDとは何か (主観多め)

ADHDの概要
⑵発達障害の中の位置づけ
⑶世間での認識
ADHDの治療法


ADHDの概要

ADHDについての私の理解〕

ADHDは、名前の通りなので分かりやすいとは思います。

専門的なことはwikipediaなどの方が詳しいとは思いますので、私の理解で書きます。
ざっくり言えば、注意不足や、やたらよく動いてしまうなど、所謂ちょっとした「日常生活が生きづらい」ようなことが多い人が、精神科で診断を受ける障害の名前です。

原因がまだわかっていない障害なので、本当にこれが「障害」と言えるのか?という疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
忘れ物があったり、長丁場の集会などでじっとしていられない気持ちになったりすることが、誰しも一つや二つはあるかもしれません。
「誰にでもミスはつきもの」と言うように、人間は完璧ではないことから、そういった失敗をしてしまうことは、当然仕方のないことだと思います。

私の友人の一人は、「人間誰しもあるADHD」と言っていました。確かに、うっかりヘマをしてしまうという人間の側面は、ほとんどの人に共通するであろうものなので、そうとも言えそうです。

しかし、そういった側面をわざわざ抽出しようとしなければ、ほとんどの人は「自分はうっかり屋だなあ」と頻繁に思うことはないのでしょうか。

そういったミスの程度が度を行きすぎていて、頻度が恒常的で、「うっかり屋」な一面があまりに大きすぎるような人を、ADHDというのかなと思ったりします。

忘れっぽかったり、じっとしているのが苦手でも、「普通」に生活できれば問題ないと思うのですが、これが原因でもし仕事や日常生活に支障をきたしているような人は、ADHDの診断を受けやすいと思います。


ADHD当事者は「普通」と違う?〕

別記事でも書いた通り、みんなが「普通」にできることが簡単にできない、と私は日頃から思っています。そういったことが、ADHD当事者には多いかもしれません。

見た目普通の人で、一見何も問題がなさそうなのに、実は問題があるんですよ、と言ったとしても、その差異は非常に目に見えにくく、「性格」の問題だと勘違いされやすいのです。

実際に「性格」の問題であることも多くあると思います(私自身、未だに自分のことをそう思ってます)。
 しかし、そういう問題じゃないんだよって言ってくれる(?)のがADHDです。

その差異が具体的にそんな風に現れるのかということは、人それぞれかもしれない。
頭の中で色々整理したり、人の動きを目で見てそれを再現したり、そういう感じのことが私は苦手です。そういう誰もがある程度はできるスキルを必要とする仕事が何故かできなかったりする。それがADHDなのかなと思います。

また、ADHDは発達障害の一つですが、頭の良さ(有り体に言えば、学力)とは相関性がありません(多分)。だからこそ、勉強はできるけれど、基礎的能力に欠ける、と悩む人は多そうです。


ADHDの二つの側面〕

ADHDには「不注意」と「多動」という二つの側面があります。

これまでの説明が割と「不注意」によっているのは、私のADHDはどちらかと言えば「不注意」の方が「多動」より強く出ているからです。

反対に「多動」の方が強く出ている人もいます。座って何かを待っているのが苦手で、手遊びをしてしまうとか、そんな感じです。 


ADHDが生む二次的被害〕

ADHDは、うつ病などの副次的な病気も同時に生みやすいみたいです。

例えば、うっかりミスが多く、そのせいで会社をクビになったとします。
そのことで悩み、「自分は何もできないダメ人間だ」という考えに至り、うつ病を発症するというケースです。個人攻撃の罠にはまり、それが認知の歪みを生じさせ、自己嫌悪に陥るという。(人ごとみたいに言ってますが、私も大概そんな感じ。)


⑵発達障害の中の立ち位置

ADHDは発達障害です。

先述の通り「不注意」と「多動」の両方の側面がありますが、多動の傾向がほとんど見られない場合はADD(多動を意味するhyperactivityを抜いた)と言うみたい。

他にASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー障害)も発達障害で、ADHDとの併症が多いといわれています。

ASDを持つ人は「空気が読めない」と言われがちで、また芸術や学術分野において異常な集中力を持つと言われています。世間でいう「天才」タイプがASDには多いと聞きます。

ADHDとASDは、同じ発達障害で、併症のケースも多いようですが、ADHDは「不注意」と「多動」に着目するのに対し、ASDは「社会性」「コミュニケーション能力」あたりに着目するみたいなので、似ているというわけでもないという印象です。

反対に共通項としては、原因が分かっていないところ(遺伝が原因というのが通説?)、集中力に問題があること、性格の問題だと勘違いされやすいところなどでしょうか?(ASDについては理解が浅いので、違ったらごめんなさい。)

あと何かしら困っていること。
別に生活に悪影響が出ていないなら、どうってことないです(暴論)。
自分の「普通とは違った側面」が原因で、多少なりとも苦しんでいる(苦しんだ)というのも、おそらく共通すると思います。

そもそもADHDだけでなく発達障害全般に言えることですが、「子どもの病気」というイメージが強く、「大人のADHD」が話題に登るようになったのは割と最近からのようです。


⑶詳しい診断方法

人によって違うとは思いますが、私の一例をざっくりと。

当然ながら、これらは専門の資格を持った人が検査するものなので、検査を受けたければ諸機関に問い合わせてください(面白半分はだめ)。

DSM5
… 簡単なアンケート方式。自己評価をみる。
以下URLに質問事項があります。該当項目が多ければ多いほど、ADHDの疑いありという感じだった覚え。
 http://www.e-club.jp/adhd/adhd_basic/7999.html
(2016年11月29日閲覧)
  
CAARS
…同様にアンケート方式。自己評価をみる。

ADHITCAT
ADHDの傾向をみる検査(多分)。注意力(集中力)や多動などが診られる。大変。 

WAISⅢ成人知能検査
 IQ測られます。内容非公開(公開したら対策ができてしまうので)。めっちゃボリュームある。大変。

知能検査、アンケート方式で自己評価を見るもの、実際に検査をして注意力や多動性を診るものの3つのタイプの検査を受けました。これらの検査結果と、医師との面談での様子を総合的にみて、ADHDの診断をするのかな。
ADHDの診断のために必ずこの3タイプの検査が要るかは確かではないのですが、知能検査は受ける必要があるんじゃないかなと思います。

あと、自分に近い人にアンケートをとるタイプもありました。


⑷世間の認識

 私はADHDについて、正直当事者になる前は無知同然だったのですが、意外に知っている人が多いみたいです。以前Twitterでとったアンケート結果に驚きました。

先述の通り、これまでADHDは子どもの発達障害としてのイメージが強かったのですが、大人のADHDのサイトのサイトができたりして、大人のADHDの知名度も上がっているのかなという印象です。

今年のいつだか、ニコニコ動画に「もし自分が発達障害と知らずに大人になったらこうなる」というタイトルの動画があがっていて、それを見たという方もいるのではないでしょうか(今は削除されています)。

大人のADHDの広報サイトから転載された動画だったのですが、私は「わかるわー」と共感しつつも、素直に辛くなりました(てか泣きました)。

大人になってから、「自分はADHDの疑いが強い」ことを知る人が大勢いて、苦しんでいる人もいて、そのことが徐々に広まっているのかなと思っています。

学内各所に『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』という薄めの漫画が置いてあります。ADHDについて知りたい方はお手にとって読んでみると良いかもしれません。ウェブサイト上でも公開されていますので、気になる人は「大人のADHD」でれっつ検索。

私が当事者になったから目に入るだけなのかもしれませんが、結構知ることの出来る機会は多いのかもと思います。


⑸治療法 

基本的に主な治療法となっているのは、薬物療法だと思います。

種類は2つ、ストラテラ(青いカプセル)とストラテラ(黄色い錠剤?)です。
  
ストラテラの方が効き目はゆるやかで、また高価です。
コンサータの方が効き目は強く、安価です。

ストラテラの需要ある?と見て思われるかもしれませんが、コンサータは食欲不振などの副作用や依存性などが多少懸念されるようで、コンサータを試す前にストラテラを試して経過を見ることが医療従事者としても多いのかな、という印象です。

また、同じストラテラまたはコンサータでも、少量から始めてみて、徐々に量を増やして効果をみていくのが通常なのかなと思います。

あと、コンサータは処方に特別の資格がいるようで(詳しくないですが)、ストラテラを処方できる医師の方が多い。

2つの薬の違いについて書きましたが、ともに神経に作用し、脳を覚醒させる効能を持つお薬です(厳密に言えばストラテラは違うかもしれません)。
1日中家にいてごろごろするような日ではなく、今日は集中したいって日に飲むと結構効果が見えやすいのかな。

薬物療法だけで、集中力が向上して、世界が変わって見えるという人もいるみたいです。逆に、薬物療法の効き目があまりないという人も。

また、風邪などは薬を飲めば完治しますが、ADHDの薬物療法はどちらかどいえば「対処療法」だと思います。

効果があれば、継続して飲み続けることが理想的で、その分受診料や薬代はそこそこかかるはず。そのあたりは、自立支援医療など行政がサービスを提供してくれています。

他に通院療法(カウンセリングなど)があります。 
例えば、専門家と一対一で話すことで、少しずつADHDと向き合っていこうみたいなスタンス。当事者にとっては、苦しさを訴える場であり、自己理解の場であったりする(私の場合)。 


またADHDを克服するにあたって1番大切なのは、「周りの支援」だと言われています。これは『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』にも書いてあります。
周りからの支援と理解さえあれば、ADHDを克服?できるだろうという考えです。
といっても、なかなか難しいなと私は思います。これについてはまた後日。



今日はADHDの概略について、自分の知る限りの知識でまとめました。
色々推測で書いてしまって申し訳ありません。勉強します。
次回は『2、私が診断を受けてから今まで』です。
多分遠くない未来に更新されていると思います。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
次回も良ければ読んでいただければ幸いです。
何か思うことがあれば、コメントもしくはリプをいただければ反応します。
またよろしくお願い申し上げます。

古月莉希
(2016年11月29日)

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